メディカルセミナーズ blog

高齢者看護&介護について、東京・大阪・愛知・福岡で看護師向けのセミナーを開催しているメディカルセミナーズです。褥瘡・胃瘻・認知症・フットケア・創傷管理・口腔ケア・ストーマなど各テーマのセミナーの情報や、参加者の感想などを紹介しています。

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林炎子先生の「認知症の認識を知ろう」

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(写真:林もえこ先生)

みなさんこんにちは!

認知症介護歴28年の
看護師 林もえこです。


「すぐ俺のこと、
 つねるんだよ」

「他の利用者さんを
 杖で叩こうとするんです」

Aさんはこう紹介されて、
私のデイサービスを
利用し始めました。

みなさん、
前頭側頭型認知症って
知ってますか?

病棟看護師時代の私は、
その病名を
知りませんでした(^_^;)

前頭側頭型認知症とは、
その名の通り
前頭葉と側頭葉に
萎縮が起こります。

前頭葉は人が人であるように
コントロールしている場所です。

人として社会生活を送るために
前頭葉は働いているわけです。

なので、前頭葉の
働きが低下すると、

◆人格の変化
・怒りっぽい
・自己中心的
・相手の気持ちに無頓着
・攻撃性が出現する

この人格の変化があるので
冒頭のAさんのように、
他人を攻撃したり
してしまうのです。

◆反社会的行為
・万引き
・無賃乗車

他人の家に勝手に入ったり、
他人の車のワイパーを
折ってしまう方も
いらっしゃいました。

◆常同行動
・毎日同じものを食べる
・毎日決まったコースを散歩する

これが前頭葉が
障害された場合の
多くの人に
見られる症状です。

側頭葉は、
言語中枢があります。

言語中枢が障害されると、
言葉がわからなくなります。

本人はちゃんと
喋っているつもりでも、
違う言葉となったり、
言葉の意味が早い段階から
わからなくなったりします。

他にも、
・食事に執着する
(お皿を舐める)
・空間認識能力が低下する
(段差がわからず骨折する)
・ひたすら歩く、自転車で移動する
(10km移動して、警察に何度も
お世話になる方も)

という方もいらっしゃいます。

この病気の症状を見ていると、
家族が介護するのは、
とても大変だと思います。

これらの症状は、
病気が直接の原因で起こり、
アルツハイマー型認知症の
周辺症状とは全く違います。

意地悪な人に
なったわけではなく、

性格が悪くなった
わけでもなく、

心が荒れてしまった
わけでもない、

病気の症状です。


しかし、家族は
それがわからず、
人格が変わって
しまったことを、
本人や家族の問題として
捉えてしまい、
恥ずかしいことと考え、
内緒にしてしまう
こともあります。

実際、暴力がある
患者さんの家族で
病院やケアマネに
暴力を内緒にしている
家族はいるのです。

でも、私は、
病気が原因で
暴力などが出ている場合、
薬などで症状を抑える事も
必要だと考えます。

暴力や暴言、
攻撃性があると、
どうしても
社会生活を送ることが
難しくなります。

でも、人間は
社会的動物なので
社会との関わりが
どうしても必要です。
求めます。

暴力や暴言、
攻撃性があるからと
むやみに精神状態を
抑えるのではなく
患者さんのQOLの
向上を目指して
適切に薬剤を使用する。

そういうことを
患者さんの家族に
伝えられたらいいなと
思っています。

今日もお読みいただいて
ありがとうございました。


林 もえこ


◆ 林 炎子 (はやし もえこ)
プロフィール

看護師。1975年生まれ。

11歳のときに両親が民間福祉施設
(デイサービス・入居サービス)を開設後、
幼児、障碍児、障害者、高齢者、
認知症高齢者と生活を共にし、
28年間で70名以上の認知症の方の、
初期から寝たきりになるまで深く関わる。

また、看護師としても、
都立病院などで
10年以上の勤務を経験した後、
2011年 地域での認知症高齢者と
家族のサポートをするため、
心理学、ヒプノセラピー、
NLP、医療・看護など、
多くの学びから得た
エッセンスを活用しながら
認知症に特化した
デイサービスを開設。

28年間実践し続けてきた
独自の介護メソッドを分析し、
認知症とその家族のための
ケアを開発、提供している。



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