メディカルセミナーズ blog

高齢者看護&介護について、東京・大阪・愛知・福岡で看護師向けのセミナーを開催しているメディカルセミナーズです。褥瘡・胃瘻・認知症・フットケア・創傷管理・口腔ケア・ストーマなど各テーマのセミナーの情報や、参加者の感想などを紹介しています。

メディカルセミナーズ blog イメージ画像
高齢者看護&介護について、東京・大阪・愛知・福岡で看護師向けのセミナーを開催しているメディカルセミナーズです。褥瘡・胃瘻・認知症・フットケア・創傷管理・口腔ケア・ストーマなど各テーマのセミナーの情報や、参加者の感想などを紹介しています。

林炎子先生の「認知症の認識を知ろう」

hayashi-sensei-pic
(写真:林もえこ先生)

みなさんこんにちは!

認知症介護歴28年の
看護師 林もえこです。


「この道で、あってる?」
「どこを通っていけば
  いいんだっけ?」

この前、母親と
車で出かけたら、
何度も通っている道なのに、
道を聞いてきました。

聞かれたことに対して、
普通に

「この道であってるよ」

とか、道案内をすればいいのに、

「何言ってるの?
  何度も通ってるじゃん。
  わかんないの?こっちの道だよ」

とややイライラして答える私。

「だってわかんなく
 なっちゃうんだよね~」

と言われました。

言われてから、
私は母親に対して
期待や理想を
持っていて、
それを裏切られるから、
イライラするんだと
気付きました。


実は、介護の場面でも、
同じようなことが
起こっています。

私たちは、
親やパートナーに対して、
これくらいはできるだろうという
「経験」からの
期待を持っていたり、
イメージを持っています。


ところが、認知症などで
介護が必要になると、
その期待を
裏切られてしまいます。

いままでできていたことが
できなくなってきたり、
ちぐはぐなことを
したりします。

そうすると、家族としては、

「いままでできていたのに」

とか、

「なんでできなくなっちゃったの」

と、悲しさが変化して
イライラになってしまいます。

仕事として介護や看護に
関わっている時に、
相手のことを
客観的に見れるのは、
この相手への期待が
薄いからです。

そんなもんだと
受け入れることが
できるからです。

ただし、仕事として
関わっていても、
相手に期待しすぎていたり、
「正しさ」に
とらわれすぎている場合は、
客観的に見るのが難しくなって、
精神的ストレスを
強く感じます。

介護や看護が大変だ、と
ストレスを感じる時には、
精神的な面と
物理的な面があります。

精神的な面というのは、

前述したように
「なんでこの患者さん
わからないのだろう」
とか、
理解不能の行動に対して、
過去(理想)と
現在のギャップが
埋められなくて起こります。

物理的な面というのは、
例えば自分で
洋服が着れなかったら、
介護者が着させるのに
時間がかかるとか、
誰がやっても同じように
行動として
大変さを感じることです。

認知症患者さんの対応は、
この2つが絡み合っていて、
どちらかというと
精神的な面の方が、
ウエイトを占めています。

そして、心の関係が
近くなればなるほど、
精神的な面が
大きくなります。

だから、専門職と家族では、
介護や認知症患者さんに
対する思いが変わってしまうし、
仕事として
認知症患者さんに
関わることができても、
実際自分の親や
パートナーに介護が
必要になったら、
戸惑ってしまうのです。

その理由が、
心の関係が近くて、
いままでの歴史があって、
その過去(理想)と
現実とのギャップを
埋めるのが
大変だからなのです。


それでは、
今回もお読みいただき
ありがとうございました。

さ来週から、不定期の
メルマガとなります。

来週も
ぜひよろしくお願いいたします。


◆ 林 炎子 (はやし もえこ)
プロフィール

看護師。1975年生まれ。

11歳のときに両親が民間福祉施設
(デイサービス・入居サービス)を開設後、
幼児、障碍児、障害者、高齢者、
認知症高齢者と生活を共にし、
28年間で70名以上の認知症の方の、
初期から寝たきりになるまで深く関わる。

また、看護師としても、
都立病院などで
10年以上の勤務を経験した後、
2011年 地域での認知症高齢者と
家族のサポートをするため、
心理学、ヒプノセラピー、
NLP、医療・看護など、
多くの学びから得た
エッセンスを活用しながら
認知症に特化した
デイサービスを開設。

28年間実践し続けてきた
独自の介護メソッドを分析し、
認知症とその家族のための
ケアを開発、提供している。


◆セミナーの最新情報や残席状況の確認はこちら↓
http://www.medisemi.com/seminars/index.html   
  
◆メディカルセミナーズのオフィシャルサイト
http://www.medisemi.com

↑このページのトップヘ